ハリエンジュ

(2005.5.10 西区竜王公園で撮影)


今、竜王公園一帯の道路周辺は
頭上一面に白く垂れ下がるハリエンジュの花に囲まれ
また花からのほのかな香りに包まれていますよ・・

ハリエンジュ(針槐)の呼び名より ニセアカシア が親しみがあると思います。

ちなみに、札幌のアカシア並木はこの木だそうです。
日本に持ち込まれたころはアカシアと呼んでいましたが、

その後、本当のアカシアが知られるようになり、
区別する為に、ニセアカシアと呼ぶようになりました。

( アカシア →エンジュ(槐)


ハリエンジュ(針槐)

学名:Robinia pseudo-acacia
別名:
ニセアカシア ニセアカシアは北アメリカ原産の樹木で、


日本に明治の始めに導入され、
公園や街路樹、砂防樹としてよく植えられるほか、
山地や砂丘の緑化につかわれました。


これは根に根粒バクテリアが共生していて、
肥料分のまったく無い、やせ土地でもよく成育するそうです。

竜王公園一帯を眺めると、
ニセアカシアの木で埋まっている・・感じです。

倒木の木も、石垣の隙間の木も・・花を咲かせています。

今は花のシーズンで綺麗な景観を造ってくれていますが、
調べてみると・・
厄介者扱いになっている木でもあるようです。



ハリエンジュは空中窒素固定能力があり
荒れた林地でも旺盛な生長力で繁茂し、しばしば群落を形成します。
このような状態になるとハリエンジュの優占状態が続いてしまい、
緑は回復するが、森林へとは遷移しない状況になってしまう。
窒素を多量に含む落葉の供給によって、土壌は富栄養化し、
急速な生長を行うことができるハリエンジュが光を遮ってしまい、
生長が遅い在来の植物の生長に影響します。

ハリエンジュは根から再生できる能力があり、
地上部を伐採しても根から多数の地上茎を発生させ、瞬く間に回復し、
再生した地上茎は1年で1m以上も伸長するそうです。
生育範囲は年々広がりつつある。このような性質があるために、
現在では厄介者扱いにもなってもいるそうです。